暑くなり、ビールやハイボールがおいしい季節になりましたね!
田中夫婦も高頻度でアルコールを楽しんでおります。
さて、そんな我々が愛してやまないアルコールですが、体内に取り込んだ後はどのように代謝されているのでしょうか?
ダイエットにも関係しますし、何より健康との関連性が強いので、アルコールの代謝について知っておくと今後の人生において役立ちますよ。
とはいえ、細かく話すとめちゃめちゃややこしいので、ごくシンプルのご説明させていただきます。
アルコールは2段階に分解される
大前提として、アルコールは肝臓で分解されます。これは多くの方が知っていることでしょう。
アルコールはまず、アセトアルデヒドという物質に分解されます。
このアセトアルデヒドってやつが毒性が高く、血液中の濃度が高くなると頭痛、吐き気など、いわゆる悪酔いの症状を引き起こします。
んで、その後アセトアルデヒドは酢酸という無害な物質に分解されます。
酢酸は全身に運ばれ、各臓器の燃料となり、完全に燃焼されて消費されます。
アルコール分解をまとめるとこんな感じ↓
➀アルコール
↓ ※アルコール分解酵素
➁アセトアルデヒド
↓ ※アルデヒド分解酵素
➂酢酸
↓
➃肝臓以外の臓器で燃焼
んで、ポイントとなるのが、➀から➁へ分解するアルコール分解酵素は個人差があまりありません。つまり、この段階では飲める人と飲めない人の差というのは存在しないわけです。
➁から➂へ分解するアルデヒド分解酵素に個人差が強く表れ、この酵素が欠損する人がいわゆる下戸ってやつでお酒が飲めないわけなんですね。
この酵素の欠損は遺伝性が強く、なんと日本人は約10%もいるんですって。そのような人は少量のアルコールを摂取しただけでアセトアルデヒドが蓄積するので、顔が赤くなったり、頭痛や吐き気に襲われるのです。
飲めない人に無理やり飲ませるというのは、非常に危険な行為なので絶対にやめましょう⚠
アルコール分解には水が不可欠
アルコールを分解するには水が不可欠です。水が不足すると体内が脱水症状状態になり、それによる障害も出てくるので、お酒を飲む時は水をたくさん飲んだ方が良いです。
また、アルコールやアセトアルデヒドを分解する酵素は水分が多い環境が好きなので、酵素の活動を高めるためにも水は必要になります。
酔っ払ってくると水を飲むのが面倒になりますよね。私たちもよく忘れちゃいますが、その時はやはり悪酔いしたり二日酔いになることが多いです。
酢酸は主に筋肉で燃焼される
肝臓でアルコール分解によって出来た酢酸は、肝臓以外の臓器で燃焼されます。その主な燃焼器官が筋肉です。
筋トレなどの激しい運動後は、酢酸を活発に燃焼するため、酢酸が蓄積されにくくなります。
酢酸自体は毒性はありませんが、血中の濃度が高まると障害が起き、これまた悪酔いや二日酔いの原因の一つとなります。
筋トレ後の飲酒は筋肉合成のレベルを低下させるためデメリットとなりますが、お酒を健康的に飲むという観点ではメリットとなるのです。
まとめ
アルコールは2段階で分解され、その途中で作られるアセトアルデヒドが悪さをする。そのアセトアルデヒドを無害な酢酸に変化させると酔いがさめる、ということです。
そのためには水が必要不可欠だし、筋トレ後だと二日酔いになりにくい、また、当たり前なので書きませんでしたが空腹状態だとアセトアルデヒドの分解が遅れるため、やはり悪酔い&二日酔いになりやすくなります。
このアルコール分解の仕組みを知っておくと、お酒とも上手に付き合えるのではないでしょうか。
なお、アルコールという物質を、全く異なる別の2つの物質に変換するわけですから肝臓に相当負担がかかるのは容易に予測できますよね。
肝臓が疲弊すると、代謝が著しく落ちてしまうので健康面だけでなくダイエットにも影響が出ます。
肝臓をいたわってあげるためにも休肝日は絶対に設けたほうが良いです。
(これが難しいんだわ)
出来る範囲で頑張りましょう。
ではでは。