福岡のパーソナルトレーニングジム「TRYCE」の田中です(^^)
福岡でダイエットでお困りの方は、お気軽にご相談くださいね^_^
さて、先日あるお客様からこのような質問をいただきました。
オメガ3脂肪酸ってカラダに悪いんでしょ?
どうも知り合いに健康にお詳しい方がいて、その方に教えていただいたそう。
オメガ3脂肪酸と言えば、魚の脂やエゴマ油、アマニ油などに多く含まれ、体内の炎症を抑えたり、血液をサラサラにしてくれるなど健康効果の高い油として人気があります。サプリメントなんかもたくさんのメーカーから売られていますよね。
(今回は水銀の有毒性の話は無しとさせていただきます)
オメガ3脂肪酸の健康効果は、心血管疾患の死亡率低下についてのエビデンスもある程度は得られています。エスキモー人が心血管疾患の死亡率が比較的低いことは有名ですよね。
(ただし、オメガ3脂肪酸のサプリメントに関してはエビデンスが得られていません)
それなのにカラダに悪いという意見はどこから来るのでしょうか?
どうやら、オメガ3脂肪酸は酸化しやすいため、体内に入る頃にはほとんどが酸化してしまっていて有害になる、とのことでした。
たしかにオメガ3脂肪酸は熱や酸化に非常に弱いです。
それは間違いないので、新鮮なうちに食べればいいのでは?と思いますが、どうやら魚であれば海から出た時点で酸化が始まり、エゴマ油やアマニ油は封を切った瞬間から酸化し始めるとのこと。
このような尖がった極端な意見をお持ちの方は案外少なくありません。言ってることは間違ってはいませんからね。
ただ、ここまで気にしまくっていると日々の生活がストレスだらけじゃないかな・・・、と余計な心配をしてしまいます。
んで、どんな油を摂れば良いと言われたかというと、飽和脂肪酸だそうです。動物性の脂のことですね。
飽和脂肪酸は酸化しないため、カラダの中で悪さをする過酸化脂質にならないから健康的だ!との理由だそうです。
ですが飽和脂肪酸はたくさんの研究で摂取しすぎると死亡率が高まるとの結果が出ています。
それに、人間の細胞の膜はアラキドン酸(オメガ6)やリノレン酸(オメガ3)といった、植物油に多く含まれる多価不飽和脂肪酸を含んでいるため、これらの多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸と呼ばれて人間は欠かせない脂質となっています。
酸化しないという理由だけで飽和脂肪酸が健康で、酸化しやすいという理由だけでオメガ3脂肪酸をはじめとした不飽和脂肪酸が不健康だというのは何となくおかしい気がしますよね。
私的には、どちらも生活の中で避けようが無いのだから適度に摂取すればいいじゃん。って感じです。
オメガ3脂肪酸がカラダに良いという説は濃厚なのですから、酸化しないように気を付けながら摂取すればいいだけですよね。
(そもそも必須脂肪酸なんだから摂らなきゃならないんですけどね)
動物性の脂質である飽和脂肪酸がカラダに良いと思う人は積極的に摂れば良いし、カラダに悪いと思う人は摂り過ぎないように気を付ければ良いだけのこと。
(必須脂肪酸についてはどうかんがえているんだろうか・・・?)
もうね、どちらからを完全に遮断してどちらかだけを摂り続けるなんて極端なことは現代の日本でも無理ですから。
オメガ3脂肪酸がカラダに悪いって人はお寿司食べないんでしょうかね?焼き魚や煮魚は?いくらもウニも明太子も食べないの?
逆に動物性の脂は食べないって人はステーキ食べないの?トンカツは?まさか一生鶏むね肉(皮剥ぎ)やササミだけしか食べないんですか?
そんな生活できないでしょうし、出来たとしても私は絶対にしたくないですね。
多くの人が私と同じ意見でしょうから、そうなるとこの議論自体が意味の無いことなんですよね。勝手に言ってろって感じですよ。
理論を突き詰めるのは結構ですが、結局それが実現できるかどうかは別の話です。
特に私のような人を指導させていただく立場の人間は、勉強して知識を付けるのは大切ですが、この「現実感」を忘れないようにしなければなりませんね。
皆さんも尖がった情報は魅力的かもしれませんが、ご自身の生活で行えるかどうかを考えてから判断するようにしてください。
ではでは。