福岡のダイエット専門パーソナルトレーニングジムの「TRYCE」の田中です(^^)

最近、コンビニでもスーパーでもプロテインドリンクが手軽に手に入るようになりましたね。

味も実に多彩で、様々な種類が販売されています。

それ以外にも、プロテインパウダーのネット広告がバンバン流れてきて、本当にブームが来てるんだなと感心します。

たしかに手軽にタンパク質を摂取でき、それでいてコストもさほどかからないプロテインは利便性が高いです。

味も昔はマズかったらしいですが、今のプロテインは本当に美味しい。バニラ味やチョコ味なんてスイーツかってぐらい美味いです。

そんな便利なプロテインですが、あくまでも栄養補助食品であることを忘れてはいけません。

プロテインを飲んでいれば栄養摂取はOKだぜ!という考え方はちょっと危険。今日はそんなお話を。

基本的に微量栄養素が摂取できない

プロテインはタンパク質のみを摂取するには効率的ですが、その他の栄養素が摂りにくいのが難点。

肉や魚、卵であればビタミンやミネラル、特別なアミノ酸や良質な脂質などが同時に摂取できますが、プロテインだと難しいです。

中にはビタミンを配合しているプロテインもありますが、微量ですし相当量が入っているものであれば高価になります。

固形物の方がエネルギーを消費する

固形物を食べた場合、体内に吸収する前に「消化・分解」という作業が必要になります。

胃液や体内の消化酵素で消化・分解を行うのですが、その際も割とエネルギーが消費されます。

特にタンパク質は消化・分解が面倒で、吸収するまでの間にかなりのエネルギーを必要とするため、ダイエット目的の場合などは特に固形物から栄養素を摂り入れた方が効率的です。

プロテインの場合は、液体のため、固形物に比べると消化・分解の手間が省け、その分消費エネルギーは減ります。

人工甘味料が含まれるものがほとんど

よほど無添加にこだわっている商品は別として、基本的に手軽に手に入るプロテインのほとんど香料や人工甘味料を使用しています。

添加物はカラダにとっては毒扱いになるため、肝臓が解毒作業に追われます。

そのため、余計な負担をかけるのはもちろん、本来行うはずだった栄養素の代謝をストップしてしまうため、結果として代謝が下がります。

また、これらの添加物は腸内環境に悪影響を与えるという実験結果もあります。
(強力なエビデンスが取れているわけではないそうですが)

・・・とかなんとか言いだして添加物を気にし過ぎると、今の日本からは食べるものが無くなってしまうので、これに関してはそんなに気にしなくてもいいかとは思います。

ですが個人的に、食事から摂れば飲む必要が無いプロテインから、余計な添加物を摂取するということが無駄に感じるため、よっぽど食事からのタンパク質量が少ない人以外は飲まない方が健康的かとは思います。

食事で栄養が摂れていれば必要なし

まあこれに尽きますね。

食事で必要なタンパク質量を確保できていれば、プロテインなんて必要ないと思っています。

プロテインはあくまでも栄養補助食品であって、栄養が不足している場合に補助するものです。

必要な栄養が満たされている人が追加で飲んだところで、効力が発揮されるものではありませんからね。

プロテインを飲めば筋肉が付く、なんてわけありません。

そんな昔々の都市伝説を信じるよりも、自分の食事からどれだけタンパク質が摂れているのか、その量は自分にとって十分なのかそうでないのか、まずはそれを知ることが重要だと思いますよ。

場合によってはプロテインも有効

これまでプロテインに否定的な意見ばかりを述べてきた感じですが、決して否定しているわけではありません。

むしろ、場合によってはプロテインは絶大な効果を発揮します。

先述しましたが、食事で十分なタンパク質量が摂れていれば不要ですが、そうではない人にとっては貴重なタンパク質源となります。

食が細くて食事があまり食べられない方、夏バテなどで食欲不振の方、忙しくて食事がロクに食べられない方、などにとっては飲むだけでタンパク質を摂取できるプロテインはまさに救世主です。

また、最近のプロテインは本当に美味しいので、お腹が空いた時や甘味が欲しい時の間食としても役立ちます。
(添加物云々は通常のお菓子に比べると遥かにマシですし、タンパク質が摂れますからね)

固形物に比べて吸収が早いのも、ダイエット的には消費カロリーが減っちゃうデメリットでしたが、筋トレ後など急いでタンパク質を補給したい場合には逆にメリットとなりますよね。

終わりに

ってな感じでご自身のライフスタイルに合わせて使っていけば良いかと思います。

当然プロテインメーカーや販売店は商売ですから、売るために色々なプロモーションを行います。

また、栄養学に乏しい指導者も、口を開けば「プロテインを飲んでください」と言います。

そんな言葉に惑わされず、まずはアナタ自身の食事や運動の状況を客観視して、必要なタンパク質量が摂取できているかを考えましょう。

そのうえで足りていなければ飲めばいいし、そうでなければ飲まなくてもよし。

飲みたいけど添加物が気になる・・・、という人は無添加のものを探せばいいんですよ。少しコストはかかる点と激マズな点がデメリットですが、ネットで探せばいくつも出てきますよ。

プロテインに関してだけではありませんが、何事もブームに流されず自分の頭で考えて判断するようにしましょう。

ではでは。