レジスタントスターチ
最近レジスタントスターチという言葉をよく耳にします。
皆さんもネットニュースや週刊誌などで見かけたことがあるかもしれません。
これ、糖質の一種で消化・分解されにくく、大腸まで届くことで腸内細菌の良質なエサになると言われています。
つまり、健康に良くダイエットにも効果的な糖質ということ。
具体的にどのようなものを指すのかというと、代表的なものは「冷やご飯」です。
白米は炊き立てだと吸収されやすく、その分血糖値の上昇も早いので体脂肪を合成しやすい特長があります。
これを冷ますだけで白米の主成分であるデンプン(糖質の一種)の一部分が変性してレジスタントスターチに変化するということです。
吸収が遅くなるため血糖値の上昇が緩やかになり、カラダへの負担が減るうえ太りにくくなるという理論ですね。
しかもなんと、レジスタントスターチは普通のデンプンに比べてカロリーが半分だそう。
デンプン:1gあたり4kcal
レジスタントスターチ:1gあたり2kcal
ご飯の他、麺類やパンなども温かいままに比べて冷やすだけでレジスタントスターチが増えるそうで、まさに我慢の要らない究極のダイエット法だと言えます。
そう甘くはありません
・・・とまあここまではレジスタントスターチの良点を並べましたが、やはりそう甘くないのがダイエットです。
デンプンの一部分がレジスタントスターチに変化するとお伝えしましたが、これ本当にほんの一部分だけなんです。
白米で言えば、炊き立てのほかほかご飯を糖質100g程度摂取することになります。
この場合、もともとほかほかご飯に含まれているレジスタントスターチはわずか3%です。
(他は全てデンプン)
これを冷やご飯にすると、レジスタントスターチは12%になります。
その差実に4倍!ですが、ほかほかご飯を茶碗1杯(約160g)食べた場合、たったの5.4gしか増えていないんです。
(ご飯1杯のデンプンは約60g)
デンプンとレジスタントスターチのカロリーを当てはめると、
ほかほか白米=(58×4)+(2×2)=236kcal
冷やご飯=(53×4)+(7×2)=226kcal
その差はたったの10kcalしかありません。
三食で比較しても30kcal・・・、これをどうとらえるかは人それぞれですが、私にとっては非常に微妙なところです。
まあ血糖値の上昇具合を考えるとカロリー以上の差が出てきますので、ダイエット的には冷やご飯の方が効果的というのは間違いないと思います。
太らないわけじゃない
一番危険なのは、
冷やご飯なら太らない
と勘違いして量をたくさん食べてしまうことです。
先述のとおり微々たる差なわけですから、食べ過ぎると確実に太りますのでご注意ください⚠
このレジスタントスターチというのは、玄米や全粒粉、そば粉など繊維質が豊富な炭水化物にたくさん含まれていますので、そちらを食べる方が効果的です。
ご飯を冷やすと太りにくくなる、というキャッチーなフレーズに踊らされず、中身をしっかりと理解したうえで有効活用することが大切ですね。
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ではでは。
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