筋トレの強度とは
さて、前回は筋トレの正しい精度についてお伝えしました。
今回は「筋トレの正しい強度」についてです。
筋トレの強度は低いよりも高い方がカラダは変わる、こんなの当たり前のことですよね。
ですが、この「強度」というものがどういうことなのかが意外と理解されていません。
筋トレの強度とは、扱っているおもりが重ければ重いほど高くなるものだと思われがちですが、私はそうは思いません。
前回もお伝えしました通り、扱う重量が上がれば上がるほど、鍛えたい対象の部位以外の筋肉も関与してしまい、結果として刺激が弱くなりカラダが変わらないということはざらにあります。
たとえベンチプレスで120㎏のおもりを上げようと、胸(大胸筋)以外の筋肉を使っていれば胸への刺激は弱くなるわけです。
それよりも、60㎏のおもりを胸の筋肉だけで上げ下げ出来た方が、胸への刺激は強くなり筋肉も成長します。
実際、私自身ベンチプレスのメイン重量を60㎏程度で行っていますが、(手前味噌ですが)かなり大胸筋は大きいです。
背中や肩などの他の部位も、信じられないほどの軽いおもりを扱っていますが、それでも毎年しっかりと成長しています。
重たいおもりを闇雲に上げるより、鍛えたい筋肉だけで扱える限界の重量で筋トレを行うことが重要であり、これが強度が高いということです。
効かせる?トレーニング
一昔前は筋肉を付けたければ少しでも重たいおもりを持ち上げるといった古典的考え方が主流でしたが、最近は「効かせるトレーニング」といった軽い重量で行う筋トレが増えてきています。
これはまさに私が行なっている「適正な重量で対象の筋肉にしっかりと刺激を入れる」ことと同じ考え方でしょう。
が、ここでも強度の落とし穴があります。
強度の高い筋トレとは、あくまでも狙った筋肉が扱える「限界の重量」であることが大前提であり、軽い重量がすべてOKなわけではありません。
いくら対象の筋肉のみを動かせていても、扱うおもりがあまりにも軽すぎれば筋肉への刺激は当然弱くなります。
自重トレーニングなんかは良い例で、いくら的確に行って筋肉に刺激を与えられても、強度が弱すぎるので筋肉成長にも限界が来ます。
ここをはき違えた「効かせるトレーニング」というものが多く、それだと本末転倒でいつまでたっても筋肉は成長しません。
強度の見直しをしよう
もう一度言いますが、鍛えたい対象の筋肉だけで動かせる範囲の限界重量で行う筋トレこそ、強度の高い筋トレだということです。
どんどん扱う重量は重くなっているのにカラダが変わらない方
軽い重量でしっかりと狙った筋肉に効かせているのにカラダが変わらない方
これらのケースは重量設定が間違っていて強度が低くなっている場合がほとんどです。
今一度扱う重量を見直し、狙った筋肉にハードな刺激が入っているかを確認しながら、そのうえで扱える限界の重量を探してみてください。
精度も強度も間違っている筋トレをいくら行っても、それは無駄な努力でしかありません。
ダイエットやボディメイクは効率よく。
頑張りましょうね(^^)
ではでは。
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