人生初の金沢旅行

もう先月の話になりますが、人生で初めての金沢へ旅行へ行ってきました。

ちょうど金沢名物の「香箱ガニ(ズワイガニのメス)」が解禁になったばかりで、それを目当てに行ったわけであります。

が、2022年10月から始まった「全国旅行支援(全国旅行割)」の影響もあってか凄まじい人の多さ...。

どこへ行くにも人人人で、ちょっと休んでお茶でもしようとお店を探すと最低30分待ち。

金沢は日本酒の町なので飲み歩きたかったのですが、どこも予約がなければ急には入れない状態。

幸い夜ご飯は友人がお寿司屋さんを予約してくれていたのでお目当ての香箱ガニは食べれましたけどね。
(卵のプチプチした食感と濃厚な旨味が最高でしたよ)

名所にもほぼすべて行けてめちゃくちゃ楽しい旅でしたが、今度はもっとゆっくり回りたいので旅行割が終わってから行きます。
(日本中の観光地は同じような状況だそう)

食べる(飲む)だけで痩せる?

さて、今日はお客様からの質問シリーズ。

11月だけで3回も聞かれたという大定番のご質問です。

「〇〇食べたら痩せるんでしょ?」
「△△ってサプリを飲めば太らないんだって」

テレビやネットニュースなどの影響でしょうね。

特に年末年始での暴飲暴食が見えているこの時期や夏前などはダイエットニュースが盛んに報じられるため、この類の質問が急増します。

薬局なんかは特設コーナーを設けてダイエットサプリを積極的に販売しますもんね。
(春の花粉症対策、夏場の日焼け止め、冬の防寒対策みたいに)

結論から申し上げますと、

薬でもない限り摂取して痩せる食品(サプリ含む)は存在しません。

こんなもん少し考えれば分かることで、もしそのような食品が存在していればこの世にデブはいませんよ。
(すなわち私どもパーソナルトレーナーの多くが廃業)

ではなぜ堂々と「脂肪を分解する」などのフレコミで売られていたりテレビで報道されたりするのかというと、カラダの外ではその現象が起こるからです。

キュウリ(ホスホリパーゼ)の真実

ちょっと前に流行った「脂肪を分解する」と言われたキュウリを例に上げます。

キュウリの持つ「ホスホリパーゼ」という酵素が脂肪分解効果があるとして、体脂肪現象に効果的だとダイエット番組で取り上げられました。

なかなかの視聴率だったようで、私もたくさんの方から「キュウリ食べれば痩せるんですよ!」と、もはや逆指導と言えるお言葉をたくさんいただきました。

たしかにホスホリパーゼは脂肪を溶かす効能があり、実際にすりおろしたキュウリを豚肉の脂身にかけると脂が溶けたそう。

これだけみると、

キュウリを食べる=体脂肪減少

というように思えますが、そう甘くないってもんです。

もし体内でホスホリパーゼが脂肪を溶かすのであれば、カラダにとって必要な脂肪(細胞壁や脳など)まで溶かしてしまい、健康に重大な悪影響を及ぼします。

そうならないために、人間には食べたものを別の安全な物質へ変換する機能が備わっているわけです。
(この機能を「消化・分解」と言います)

よって、体外ではキュウリが脂肪を溶かす働きを持っていても、体内ではその機能は失われているため、「キュウリを食べれば体脂肪が減る」のは間違いと言えるわけです。

キュウリに限らず痩せると言われている食材(食品)のほとんどが、この理屈で効果を見込めないと思っていいです。

なんか詐欺みたいですが、食品の効果効能は体外での作用を謳っていいので法的には問題なし。

この理屈を理解していないと様々なグレー商品を掴まされるハメになりますのでご注意を。

痛みなくして得るものなし

もう一度言いますが、食べたり飲むだけで痩せる食品があれば太っていることに悩んでいる人はこの世にいません。

努力をせずに楽に簡単に痩せたい気持ちはよくわかりますが、基本原則を考えてその欲望に漬け込まれないように気をつけましょう。

あ、薬には実際に痩せる(太りにくくなる)ものも存在しますが、しっかりと副作用がありますのでオススメはしません。
(飲む場合は医師の指導の元自己責任でどうぞ)

「No pain, no gain (痛みなくして得るものなし)」

努力から逃げずに頑張って理想のカラダを手に入れましょう。

ではでは。