誰しもが楽して痩せたい、けれど
以前このブログにて、ダイエット薬について私見を述べました。
あれからなんとさらに2人のダイエット薬使用者の方とお会いする機会がありまして、さらに色々と情報をいただきました。
これまた偶然ですが、そのお二人とも私の知人同様「マンジャロ」を使用しておりお一人は現在も使用中、もう一方はしばらく前に使用をやめたそう。
興味深かったのが、すでに使用をやめてしまった人なのですが、やはりしっかりとリバウンドされたそうです。
約2か月間の使用で体重マイナス6㎏とかなりの成果を上げた後、費用がかかることから使用をきっぱりとやめたところ、その2か月後の現在はピークからプラス4㎏。
ピークから比べると4㎏戻ってはいますが、差し引き2㎏のマイナスですので、体重を落とすという目的であれば今のところ成功したと言ってもいいかもしれません。
しかしご本人もおっしゃっていましたが、薬を使っている間はあんなに食欲がコントロールできていたのに、やめたら元に戻って普通に食べるようになってしまったとのこと。
まあ今の状態が普通なのであって、薬で食欲を抑えることが不自然ですからそれは当然の結果でしょう。
ちゃくちゃくと戻っていく体重におびえていたので、改めてちゃんとしたダイエット法を行って健康的に痩せることをおススメしておきました。
短期的なダイエットの危険性
このように、短期的な結果を求める極端なダイエット方法は、たとえ一時的に体重を落とせたとしてもリバウンドという結果を招きやすいのが現実です。
薬の使用に限らず、例えば2か月間程度のかなりハードな食事制限(糖質制限など)や、過度な運動(毎日のジョギングなど)で痩せることは可能ですが、その後の体重維持は非常に難しくなります。
このような短期集中型のダイエットには、「期限が決まっている」からこそ人が一時的に頑張れるという心理が関係しています。
結婚式を控える新婦さんや、高価格なパーソナルトレーニングジムのプログラム(2か月で〇十万円など)がその良い例ですね。
期間限定という条件があるからこそ、一時的に続けられるのです。
しかし、短期間での成功が本当の成功ではない理由は、「継続性がないこと」にあります。
短期的に大幅な体重減少があったとしても、維持できなければリバウンドが起こり、結果として体重が元に戻るどころか、さらなる体脂肪の増加を招くケースも少なくありません。
リバウンドが体に与える影響
リバウンドが恐ろしい理由の一つに、「筋肉量の減少」が挙げられます。
例えば、無理なダイエットで体重を10kg落としたとします。
そのうちおよそ3~4kgは筋肉が減少していると考えられます。
(もちろん個人差あり)
その後リバウンドで10kg体重が増加した場合、そのほとんどは脂肪として蓄積されます。
(筋トレをしっかりしていた場合は別)
結果的に、筋肉量が減少したまま脂肪が増えるため、見た目の変化や基礎代謝の低下が起こります。
基礎代謝が低下すると、エネルギー消費が少なくなるため、痩せにくく太りやすい体質になってしまいます。
これにより、数値上では体重が元に戻ったように見えても、体組成は大きく悪化しています。
筋肉の減少は見た目にも影響し、引き締まった体ではなく、脂肪が目立つ体つきになりやすいのです。
このような状態が続けば、次のダイエットに挑戦しても思うように結果が出ず、悪循環に陥ってしまいます。
長期的な視点でのダイエット成功法
ダイエット成功の鍵は短期間の成果ではなく、長期的に適切な体重&体脂肪率を維持することにあります。
「辛い思いはしたくない」、「少しでも早く結果を出したい」その気持ちは痛いほどよくわかりますが、やはりダイエットはそんなに甘くありません。
短期間での急激な体重減少を目指すのではなく、ご自身のライフスタイルや嗜好に合った「持続可能で現実的なダイエット」を行うことが何よりも重要なのです。
そのためには、最低限以下の3つのポイントを心がけるようにしてください。
➀バランスの取れた食事
栄養バランスを考えた食事を習慣化しましょう。
特にたんぱく質は筋肉量を維持&増加させるためには欠かせない栄養素です。
鶏むね肉や卵、魚、豆類などのたんぱく質を毎食取り入れることが大切です。
➁適度な運動
筋肉を増やし(または維持し)、基礎代謝を高めるためには、無理のない範囲での筋トレや日常生活の中で行える散歩などの有酸素運動を取り入れることが効果的です。
可能であれば筋トレ、有酸素運動ともに週2–3回を目標にしましょう。
➂ストレス管理と十分な睡眠
ストレスは過食やホルモンバランスの乱れを引き起こし、ダイエットの妨げになります。
リラックスする時間を作り、睡眠時間をしっかり確保することも、健康的な体作りには欠かせません。
繰り返しになりますが、ダイエットの成功は一生続けられる習慣を作れるかどうかにかかっています。
リバウンドの恐怖から解放されるためにも、急がず焦らず、少しずつでも着実に進むことが理想的です。
暖かい季節までまだ時間はありますので、今のうちからしっかりと頑張っていきましょう。
ではでは。