福岡市中央区(薬院・高砂・渡辺通・清川)のパーソナルトレーニングジムTRYCEです。

「糖質○g、たんぱく質○g、脂質○g…よし、これは食べてもOK!」

──ダイエット中、コンビニやスーパーで食品の裏面をじっと見つめる…そんな自分に覚えがありませんか?

栄養成分表示。

裏面にあるこういうやつ

便利ですよね。見ればカロリーも糖質もわかる。

「これだけ摂ってるつもり」だからこそ、「だから太らないはず」「だから痩せるはず」と考えるのも自然な流れです。

ですが、ちょっと待ってください。 その数字、本当に“正確”ですか?


栄養成分表示は「目安」であって「真実」ではない

まず、大前提として押さえておきたいのが、栄養成分表示の数値には誤差があるという事実。
具体的には、日本の法律では±20%までの誤差が許容されているのです。

たとえば、ある商品に「たんぱく質10g」と記載されていた場合、実際には8gしか含まれていないこともあれば、逆に12g含まれている可能性もあります。
カロリーなんて、300kcalが240kcalかもしれませんし360kcalかもしれないと、もっと数値のズレが大きくなります。

この差、ダイエット中の人にとっては決して小さくないですよね。 1日あたりのカロリーや栄養素摂取目標をキッチリ管理している人ほど、この誤差の影響をモロに受けてしまうのです。


原材料の個体差は一切考慮されていない

さらにややこしいのが、原材料の“ばらつき”問題。

野菜や肉、魚などの天然食材は、育った環境や個体差によって栄養価が変わります
ところが、栄養成分表示は「基準値」に基づいて算出されているため、実際に使われている原材料がその通りの栄養価かどうかは…誰にもわかりません。

つまり、「国産鶏むね肉使用!」と書いてあっても、その鶏のたんぱく質量は一羽一羽で微妙に違う。
にもかかわらず、すべて「一律〇g」として表示されているのです。
そもそも、その鶏が食べたエサや育った環境も、ものによって全然違いますしね。


「アミノ酸=たんぱく質」じゃない

ここも見落としがちな盲点。
特にボディメイクを頑張っていて、たんぱく質摂取をしっかりと意識している人ほど知っていてほしいこと。

たんぱく質量をチェックして「お、この商品すごい!」と思ったら、よく見ると「調味料(アミノ酸等)」という文字が。

実は、栄養成分表示における「たんぱく質」には、保存料や旨味調味料として添加された“アミノ酸”も含まれているんです。

これはつまり、「身体を作るたんぱく質」と「味を整えるアミノ酸」が同じカウントになってしまっているということ。
筋肉のために摂っているつもりが、実は調味料の数字だったなんて、少し切ないですよね。


数字にとらわれると、もっと大切なものを見失う

栄養成分表示に頼りすぎることで、「数字的に優秀な食品」=「身体に良い食品」という思考になってしまいがちです。

しかし、本当に大切なのはその裏側。

「どんな原材料(産地や質)を使っているか」
「添加物(表示されないものも含め)はどのくらい入っているか」
「遺伝子組み換え食品かどうか(表示義務が無いので判断難しい)」
「自然な食べ物かどうか(加工度の高低)」
「食後に自分自身がどう感じるか」

など、数字に出ない情報こそ、体づくりには重要なのです。

たとえば、カロリー控えめ・糖質オフ・高たんぱくを謳ったスナック菓子があったとして、原材料の大半が化学合成物で構成されていたら?

数値的には優秀でも、栄養的な“質”はボロボロです。
加工度が高すぎる“不自然な食品”は、やはり人間の体にとっても不自然なため、それらに表示されている栄養価どおりに体が利用できるかは疑問です。
そうなるとカラダにとってはマイナスですし、何より「食べていて気持ちよくない」ものって、続きませんよね。


体重と同じ。数字は“参考程度”にとどめる

栄養成分表示はあくまでも“参考”。
体重計の数字と同じで、目安としてチェックする分には有効ですが、それに振り回されてはいけません。

「今日はたんぱく質が足りなかったな」
「明日はもう少し脂質を抑えてみようかな」
「最近体を動かす頻度が増えたから炭水化物を増やそう」

そんなふうに、ざっくりと“方向性”を知るツールとして活用しましょう。
大切なのは、全体的な食生活のバランスと、自分の身体がどう感じるかです。


食べたものが、あなたになる

人の身体は、言うまでもなく食べたもので出来ています
これは精神論ではなく、生理学的な事実です。

つまり、「何をどれだけ摂るか」だけでなく、 「どんな質のものを、どう摂るか」まで考えてこそ、 はじめて健康的で持続可能なダイエットになるのです。

数字を盲信するのではなく、 数字の“奥”にある情報や感覚にも、ぜひ目を向けてみてください。

当ジムでは、目先のダイエットだけでなく、長期的な目線でお客様の体型・健康・精神面をサポートしています。

私自身が「日本で一番安全基準に厳しい食品会社」で働いていた経験を活かし、トータルアドバイスをさせていただきますので、ご興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

薬院・高砂・渡辺通・清川のパーソナルトレーニングジムTRYCE


まとめ

  • 栄養成分表示には±20%の誤差が認められている
  • 個体差や添加物の影響で、数値はあくまで参考レベル
  • 数字だけを追いすぎると、本質的な健康や体づくりから遠ざかる
  • 大切なのは、「何をどう食べるか」という全体の質
  • 「食べたものでカラダは出来ている」という本質を掴む