福岡市中央区(薬院、高砂)のパーソナルトレーニングジムTRYCE(トライス)です。
いよいよ夏本番。毎日本当に暑いですね。
気温の上昇とともに水分補給の回数も増え、「冷たい飲み物が手放せない!」という方も多いのではないでしょうか。
コンビニや自動販売機には、オレンジジュース、アップルジュース、スポーツドリンク、炭酸飲料、野菜ジュースなど、実に多様な「清涼飲料水」が並んでいます。
一見健康的に見えるものも多く、「これなら大丈夫そう」と手に取っている方も多いかもしれません。
しかし実は、それらの多くが「ダイエットの敵」となる要素を含んでいるのです。
清涼飲料水とは?
まず定義から整理しておきましょう。
清涼飲料水とは、ジュース類や炭酸飲料、水に味をつけた飲料などを含む、ノンアルコールの甘味飲料全般を指します。
ここで注意したいのが、成分表に書かれている「果糖ブドウ糖液糖」または「ブドウ糖果糖液糖」という表示。
これは、トウモロコシなどのデンプンを酵素で分解して作られる人工甘味料で、非常に安価で甘みが強く、人間が大好きな味わいのため、ほとんどの清涼飲料水に使用されています。
(ちなみに、清涼飲料水以外にもアイスクリーム、菓子、調味料、レトルト食品など、幅広い食品に使われています)
この“液体の糖”こそが、知らず知らずのうちに脂肪を蓄積させてしまう原因になっているのです。
なぜ“液体の糖”が太りやすいのか?
飲み物に含まれる糖分は、咀嚼のプロセスを経ずに、ダイレクトに小腸へ届いてしまいます。
つまり、食事よりもはるかに短時間で吸収され、血糖値を急激に上昇させてしまうのです。
その結果、血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌され、余った糖分は脂肪として蓄積されやすくなります。
しかも飲み物は「食べた感」がないため、満足感も低く、カロリー摂取の自覚が薄れがちです。
例えば、500mlのスポーツドリンク1本で糖質は約30g(=角砂糖7~8個分)。
これを水分補給と思って毎日飲んでいれば、脂肪の貯金がどんどん進んでしまうのも当然です。
フルーツジュース=ヘルシーは誤解
「果汁100%だから大丈夫でしょ?」という声もよく聞きますが、残念ながらそれも大きな誤解です。
果物に含まれる糖分の主成分は“果糖”であり、血糖値こそ上がりにくいものの、肝臓で中性脂肪に変換されやすいという厄介な特性を持っています。
つまり、「血糖値は上がらないけど脂肪になる」という、ダイエットにとってはかなり厄介な糖なのです。
(GI値にだまされてはいけませんよ)
さらに、果物をまるごと食べる場合は、食物繊維が糖の吸収をゆるやかにしてくれますが、ジュースに加工された時点でその食物繊維は失われてしまいます。
結果、「果糖だけが濃縮された液体」となり、より太りやすい構造になってしまうのです。
野菜ジュースの「健康イメージ」も要注意
野菜ジュースはどうでしょうか?こちらも「ヘルシーな印象」を持っている方が多いはずです。
しかし実際には、加熱殺菌やろ過などの工程で多くのビタミンや酵素が失われており、食物繊維も取り除かれていることがほとんど。さらに、味を整えるために果物由来の糖分が加えられている製品も少なくありません。
つまり、思ったより糖質が多く、思ったより栄養素が少ない──それが一般的な野菜ジュースの正体です。
ランチはコンビニお弁当と、体のことを考えて野菜ジュースで栄養補給——このような習慣をお持ちの方は少なくないのでは?
でも、これって実は健康とは真逆の結果をもたらす可能性があります。
運動してるならスポーツドリンク?それも誤解
「運動しているからスポーツドリンクは必須」という方も多いですが、これも目的によっては逆効果になることがあります。
スポーツドリンクは本来、長時間の運動で大量の汗をかいた際の電解質・糖分の補給が目的。
プロスポーツ選手などのハードなトレーニングであれば別ですが、一般の人が行うトレーニングや日常の活動量では、普通の水で十分な場合がほとんどです。
むしろ「糖分を燃やしに行ったのに、それ以上の糖分を補って帰ってくる」という、本末転倒なことになりかねません。
では、何を飲むべきか?
夏の水分補給には、以下のような飲み物をおすすめします。
- 無糖の炭酸水:爽快感があり、満足感も高い
- 麦茶・ルイボスティー:ノンカフェインで安心
- 水:無味でも平気な方は定番の水で
- 水にレモンを加えたもの:風味が出て飲みやすく、ビタミンCも摂れる
「味がないと飲めない」という方は、水にこだわる必要はありませんので、上記の例などの「無糖、ノンカフェイン、ノンアルコール」のものであればなんでもいいです。
「飲み物」にも“選ぶ力”を
清涼飲料水は、現代社会において身近な存在ですが、「知らずに太る」リスクを抱えた存在でもあります。
特にダイエット中は、食べ物にばかり気を取られて、飲み物に無頓着になりがちです。
しかし、飲み物ひとつを変えるだけで、体脂肪の増減や体調に大きな影響を与えることも少なくありません。
当ジムのお客様でジュースが好きな方がいらっしゃいましたが、その方は飲み物を水やお茶に変えるだけで劇的に痩せました。
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