福岡市中央区(薬院・高砂・渡辺通・清川)のパーソナルトレーニングジムTRYCEです。
今日は世の中にあふれる「機能性表示食品」について、遠慮なくぶった斬らせていただきます。


「飲むだけで痩せる」幻想はまだ生きている

コンビニの棚に並ぶお茶やヨーグルト。
ラベルには「糖の吸収を抑える」「脂肪の燃焼を助ける」といった、まるで呪文のようなキャッチコピーが踊っています。
パッケージを手に取る人は、きっと心のどこかでこう思っているでしょう。

「これを飲めば、昨日のラーメンもチャラになるのでは…?」

はい、残念ながらチャラにはなりません。
むしろ「気休めでしかない食品」を買ったことで“財布の中身”がチャラになるだけです。
体脂肪は微動だにしません。
せいぜい茶碗一口ぶんの白米を減らした程度の誤差。
それを「糖の吸収を抑制!」と派手に宣伝しているわけですから、ほとんどマジックショーです。
拍手喝采すべきは科学ではなく、マーケティング部隊のコピーライティング力でしょう。


トクホと機能性表示食品の違い

「トクホ(特定保健用食品)」は国の審査を通ったものです。(とはいえ、どこまで効能を信じていいかは別の話)
一方、「機能性表示食品」は企業が“自己責任”で論文を提出すれば名乗れる制度。
つまり「うちの研究所でマウスがちょっと痩せました」でも、ある条件を満たせば堂々とパッケージに載せられるわけです。

この時点で「国が認めた安心食品」と思っている消費者は、すでにゲームに負けています。
販売側からすれば、これほど“ちょろいマーケット”はない。
だって、0.0000001でも効果があれば、“まるで魔法”のように見せかけることができるわけですから。


なぜ効果が“微妙”なのか

効果を謳う根拠は、「ヒト試験」とは限りません。
中には試験管の中での反応や、マウス実験の結果を拡大解釈したものもあります。
人間における明確な結果が出ていない段階でも、制度上は表示できてしまうのです。

しかも臨床試験といっても、条件は限定的。
「健常な成人男女10名に4週間飲ませたところ、血糖値が平均で1.2%下がりました」みたいな、実生活に置き換えたら誤差でしかないデータでも“科学的根拠”とされてしまう。
数字だけを切り取れば、それっぽい論文が完成します。

そして消費者の多くは論文を読むこともなく、パッケージの「〇〇成分で脂肪燃焼サポート!」という一言を信じてしまう。
まさに「学術マジックショー」です。


マーケティングのマジック

販売側が本当にうまいのは、数字の見せ方です。
「脂肪燃焼を助ける」=実際は“早歩き5分ぶんのカロリー差”。
「糖の吸収を抑える」=“茶碗のご飯を数粒分減らした程度”。

これを「個人の感想です」レベルの体験談とセットで打ち出せば、「飲んだら痩せた気がする!」と錯覚してしまうのも無理はありません。
人は、苦労せずに得られる変化を信じたい生き物ですから。


歴史は繰り返す ― “痩せる食品”の栄枯盛衰

思い返せば昔から、「これを食べれば痩せる!」系の食品はブームを繰り返してきました
。寒天ダイエット、キトサンダイエット、バナナダイエット、キャベツダイエット…。
一時的にテレビや雑誌で持ち上げられ、スーパーの棚から消えるほど売れたかと思えば、数年後には跡形もなく消えていく。

機能性表示食品は、この“使い捨てダイエットブーム”を制度的に合法化したようなもの。
違いは、テレビの流行からコンビニ常備へ移行しただけです。


人はなぜ繰り返し信じるのか

ここには心理学的な仕掛けがあります。
「ラクして痩せたい」という欲望と、「それっぽい専門用語」に弱い人間の性質。
まるで、試験前日に“要点だけまとめた参考書”を買って安心する学生と同じです。
買った瞬間は満足感を得られるけど、結局は試験の点数に直結しない。
それでも毎年、新しい「一夜漬け本」が売れるのと同じ構図です。

つまり、機能性表示食品は「大人版・一夜漬け参考書」。
安心感は与えてくれるけど、結果はついてこないのです。


現場で見た“機能性食品信者”の末路

トレーナーとして指導していると、「○○茶(機能性表示食品)を毎日飲んでるから太らないはずなんです」と自信満々なお客様に出会うことがあります。
食事内容を聞くと、夜はラーメン+チャーハン+餃子、、、そりゃ痩せるはずがありません。
信じていた魔法の茶葉も、まさに涙目でしょう。

結局、本人が気づくのは数か月後、「やっぱり食事と運動ですね…」と。
そう、最初からそこに行き着くのです。
回り道をしただけ財布が軽くなった分、完全に損しています。


機能性食品ビジネスの裏側

メーカーの研究所では、効果を示す数値を探し出す“宝探し”が行われています。
ほんのわずかでも「良さげなデータ」が出れば、それを全面に押し出す。
実際に主役は研究員ではなく、マーケティング部で、科学よりもキャッチコピーの方が売上を動かすのです。

冷静に考えれば、もし本当に「飲むだけで痩せる」なら、医薬品メーカーが真っ先に特許を押さえて世界中に売り出します。
にもかかわらず、コンビニで100円台で買える時点で“お察し”なのです。


TRYCE流「本当に効く機能性食品ランキング」

最後に、当ジムが思う“本物の機能性食品”を紹介します。どれもドラッグストアではなく、スーパーで買えます。

  • 第1位:卵 ― 完全栄養食。タンパク質、ビタミン、ミネラルの宝庫。
  • 第2位:魚 ― DHA・EPAで脳も血管もサポート。
  • 第3位:米 ― 日本人の体に合った最高のエネルギー源。
  • 第4位:鶏むね肉 ― 高タンパク低脂質の定番。
  • 第5位:野菜・海藻 ― ビタミン・ミネラル・食物繊維で代謝を底上げ。

これらは地味ですが、何千年も人類を支えてきた実績があります。
機能性食品より、はるかに信頼できる“機能”を持っているのです。


機能性表示食品は“夢を売る商材”でしかない

「飲むだけで痩せる」食品は存在しません。
もし存在するなら、それは食品ではなく完全に薬扱いになるでしょう。
つまり機能性表示食品は、科学の皮をかぶった“夢”を売っているに過ぎないのです。

もちろん買う自由は誰にでもあります。
ただ、同じお金をかけるなら「肉や野菜」といった本物の食材に投資する方が、健康にもボディメイクにも、よっぽどリターンが大きいのは間違いありません。

努力不要の夢を信じるのもいいですが、現実はもっと地道で、そしてもっと確実です。

TRYCEでは、遠回りに見えて確実な道=“正しい食事と運動”を推奨しています。
「飲むだけ」「食べるだけ」で痩せる魔法は存在しません。
もしあるとすれば、それは医薬品の世界。(実際、今やせ薬流行ってますよね)
健康と体づくりを本気で考えるなら、まずは日々の食材を見直すところから始めましょう。

 

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