いまだ流行りのEAA&BCAA
相変わらずEAAやBCAAなどのサプリメントが流行っていますね。
どちらも基本的にはトレーニング中に水に溶かして飲むタイプのものです。
これらは一体何なのかと言うと、
EAA
「Essential Amino Acids」を略したもので、いわゆる必須アミノ酸(9種類)のことを言います。
効果効能としては、➀筋肉を合成するための材料、➁トレーニング中の筋肉分解の抑制、➂集中力の持続、➃疲労回復。
BCAA
「Branch Chain Amino Acids」を略したもので、9種類の必須アミノ酸のうち「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3種類のことを言います。
効果効能としては、EAAと重複しますが、➀筋肉分解の抑制、➁集中力の持続、➂疲労回復。
こうやって比較してみると分かりますが、EAAの中にBCAAが含まれるということですので、EAAを飲んでいる人はBCAAが不要になります。
昔はBCAA、現在はEAAが主流
昔はトレーニング中の飲み物と言えばBCAAというイメージでしたが、近年になってEAAが各メーカーから販売され出されると、今やEAAの方を飲む人が多いような印象です。
ここで本題ですが、よくお客様から、
「EAAやBCAAは飲んだ方が良いですか?飲むならどっちが良いですか?」
と質問されます。
恐らくSNSやネットニュースなどを見ていると、EAAやBCAAを勧めている投稿や、サプリメントメーカーの広告を目にするので気になっているのでしょう。
所詮サプリメント、どちらも基本的には不要
結論を言うと、どちらも特に必要ありません。
EAAやBCAAに限らずですが、サプリメントは薬ではなく栄養補助食品なので、劇的な効果を期待することは間違いです。
EAAやBCAAを飲めばさも筋肉が付きやすくなるようなコマーシャルをよく目にしますが、あれはさすがに言い過ぎだと思います。
プロテインが良い例で、いまだにプロテインを飲めば筋肉が付くと妄信している人がいますが、プロテインはただのたんぱく質補給のための栄養補助食品ですので、「鶏むね肉を食べれば筋肉が付く」と言っているのと同じでバカげた話です。
ビタミンやミネラルなどが食事で不足している人がそれらのサプリメントを飲むのは効果的ですし、食事でたんぱく質が必要量摂れない人がプロテインを飲むのもこれまた効果的です。
このように不足分を補うために摂取するものがサプリメントですので、「コレを飲めば筋肉が付く」という薬のような効果効能は期待してはいけません。
EAAとBCAAに話を戻すと、ほとんどの人は不要で、よほどタンパク質が不足している人が飲むにはアミノ酸の補給という意味では多少の効果は見込めますが、それならばプロテインを飲む方が安価で効果的です。
プロテインにはEAAもBCAAも含まれていますからね。
強いて言いうなら、味の無い水をたくさん飲めないという人にはおススメかもしれません。
トレーニング中に限らずダイエットやボディメイクには、水分をたくさん摂取することは欠かせません。
水やお茶を大量に飲むのは苦手という方は意外と少なくないので、そのような方には様々なフレーバーが用意されているEAAやBCAAは水分補給の手段としては向いているかもしれません。
多くのEAAとBCAAはカロリーも低く作られているため、量を気にすることなく飲めますしね。
実際私も、暑い夏の日などにお気に入りの味のEAAを炭酸水で割ってジュース替わりに飲んでいました。
(粉に直接炭酸水を注ぐとえらいことになるので、あらかじめ水で溶いて割りましょう)
自分の頭で考える
メーカーの広告やインフルエンサーの宣伝は非常に巧妙で、知識が無ければ完全にその気にさせられてしまいます。
(私も過去に何度も失敗していますからね。。。)
よくお伝えすることですが、表面だけでなく本質を知って誇大情報に踊らされないように気を付けましょう。
サプリメントは情報弱者が狙われやすい業界ですので特に注意が必要です。
SNSやネット情報を鵜呑みにせず、迷ったら詳しい人に教えてもらいましょうね。
ではでは。