GI値とは

「GI値」という言葉をご存知でしょうか?

ダイエットにお詳しい方ならば確実に知っているでしょうし、ネットなどでよく目にするので一般の方にも多少馴染みがあるかとは思います。

GI値のGIとは「グリセミックインデックス」と言い、食後の血糖値の上昇を示す指標のことです。

簡単に言えば、GI値が高い食材ほど食後血糖値が上昇しやすいということ。

血糖値は上がれば上がるほど太りやすくなると言っても過言ではないため、GI値が低い食べ物を食べると太りにくいというふうに言われています。

たしかにその考え方は間違ってはいませんが、GI値についてはちょっと注意が必要です。

血糖値を上げる糖質・上げない糖質

そもそも糖質には様々な種類があり、体内に吸収される糖質は主に「ブドウ糖」「果糖」です。

このうち食後血糖値に大きく影響する糖質は「ブドウ糖」です。

GI値が高い食材と言うのは、ブドウ糖の吸収が早いものとも言えます。

逆に果糖が多く含まれる食材(果物など)は、血糖値をそこまで上昇させませんのでGI値は低くなります。

果糖に要注意

ここが一つ目の落とし穴で、果糖はGI値は低いですが、非常に太りやすい糖質です。

果糖は主に肝臓で代謝されるのですが、大量に摂取すると処理しきれず、余剰分は体脂肪へ変換されてしまいます。
(甘いものが太りやすいのはこのせい)

つまり、GI値ばかり気にしていると、思いもよらず太りやすい果糖を大量に摂取してしまい、かえって逆効果になりかねないということです。

実際、果糖単体のGI値はわずか22しかありませんが、これがヘルシーかというと決してそうではないと思います。

栄養素に大差なし

二つ目の落とし穴は、GI値が低くてもカロリーや糖質量が低いわけではないということです。

分かりやすい例が「白米」「玄米」の違いです。

GI値で言えば、白米は81で玄米が55とかなりの差があり、玄米の方がヘルシーに感じます。

まあ実際に玄米は白米に比べて食物繊維が豊富なので、たしかに血糖値は上げにくいと言えます。

ですが、白米も玄米も糖質量やカロリーは同じです。

GI値が低いからと言って、玄米を食べ過ぎればとうぜんながら糖質過多になり太ります。

ここをあまり理解していない人が多く、玄米に変えたもののなかなか痩せない、むしろ太ったというパターンも珍しくありません。

ダイエットは多角的に考える

そもそもGI値を下げたければ同時に食物繊維を摂取すればいいだけのことです。

一時期流行した「ベジタブルファースト」という食べ方も、この理屈を考えれば効果的だと言えますね。

ダイエットに必要な要素はたくさんあり、それぞれが正しくかみ合わなければ効果を発揮しません。

GI値もその一つであり、絶対的な指標ではないわけです。

GI値だけを意識するのではなく、三大栄養素のバランスや食物繊維の量、それらの質やタイミングなど多岐にわたって考えた食事を摂取しなければいけません。

表面上だけを捉えたメディアやネットの情報に惑わされず、本質を見極めたダイエットを行っていきましょう(^^)

ではでは。

 

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